予測分析の真の価値
Howden 社は、
予測分析へのアプローチを実際の結果とともに共有しています
予測分析を一言で表せば「当然のこと」です。
誰でも、何が起きるかは実際に起きる前に知りたいはずです。
ですが、こうした概念を自社組織に適用するのであれば、
実例を示して実際の価値を示す方が理解を得られます。
空気およびガスエンジニアリングソリューションのリーダーである Howden 社は、PTC と協力して予測分析プログラムを開発し、
バリューチェーン全体で明らかな効果を上げています。先日、
同社のソリューション開発リーダーである Billy Milligan 氏と、
PTC の AI およびトランスレーター担当シニアディレクターである Matt Hardman が、Howden Data Driven Advantage (DDA) プログラムについて対談しました。
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M.Hardman
なぜ予測分析に注目する必要があるのですか?
B.Milligan
予測分析のもたらす影響は何ですか?
「多くの既存のデータ収集・記録手法が、継続的なデータ収集・分析によって意味がなくなる可能性があります。
興味深いのは、システムにインテリジェンスを組み込む Howden のアプローチが真に総合的であることです。多くの企業は、1 つの分析モデルを製品化し、スマート製品と称してそれを販売することですっかり満足しています。
ですが、真にインテリジェントなデジタルツインを機器に搭載することは、それ以上のことなのです」
M.Hardman
「これまで企業は、振動の専門家に 1 日数万ドルとまではいかなくても数千ドルを支払い、
機械の振動スペクトルのスナップショットを 1 つ取ってもらっていました。ところが今では、
24 時間年中無休で 15 分ごとに取得できます。つまり、専門家が常に機械の横にいて、
継続的にサンプルを採取しているようなものです。今ではこうした機器を 1,000 ドル未満で購入でき、継続的に振動サンプルを収集できます。従来の分析方法を考えれば非常に大きな意味を待ちます」
B.Milligan
将来の工業生産はどうなると思いますか?
「将来に目を向けると、
サービスオペレーションに組み込めるインテリジェンスが増え、
製品のエンジニアリングライフサイクル全体を通じてインテリジェンスを提供できるようになり、
分析とパフォーマンスをより充実した形でエンドユーザーに提示できるようになると思いますが、
業界には若干の混乱も予想されます」
M.Hardman
「産業のデジタル化の取り組みを始めたら、
決して終わりはありません。ひたすら進化と前進、そして改善を続けていくのみです。
モデルを改良し続けます。分析は、アセット製造メーカーが戦いに勝つか負けるかの分かれ目です。
機械に対して最高レベルの分析を行い、
真のインサイトを提供できれば、勝ち目があります。
真のインサイトを提供している限り、決して負けることはないでしょう」
B.Milligan
オンラインセミナーのリプレイで、
Howden 社独自の予測分析プログラムと、IoT 主導の予測分析戦略がビジネスにもたらす成果を詳しくご覧いただけます。
* 明確かつ簡潔にするために、引用は若干編集しています。
21010
「Howden 社は OEM メーカーとして機器の設計、製造、組み立てを行っており、
工場でも現場でも機器の試験を行います。そのため、
当社は機械の性能をお客様に伝えることができる独特の立場にあります。
多くのシステムインテグレーターは、リモートサイトから情報を取得できます。
アセットから取得したデータを液晶パネルに表示して数字を可視化する方法はいろいろありますが、
Howden Data Driven Analytics プログラムがもたらす違いは、こうした数字からインテリジェンスを生み出すことです」
「PTC では、サービスの最適化と製品およびサービスのイノベーションに関する成果を特に重視しています。つまり、Howden 社のサービス技術者が、機器が効率的に稼働していないという電話を受けたときに、効果的に対応できるようすること、また、
そのサービスを最適化して Howden 社に開かれた新しいビジネスチャンスを開拓できるかどうかを把握することを重視しています。
PTC では、こうした事例について世界各地の顧客と提携しているので、Howden 社と提携してこの変革をどのように実現し、
予測分析と機械学習がデジタル変革をいかに支えているかを改めて説明できることを大変うれしく思います」
